《MUMEI》 遅い朝食昨夜来た食堂個室には、誰もいなかった そう、…誰も 時計を見れば、午前九時 今日は、入寮式と言う名の男だけの入学式が、九時半から、寮の食堂で行われる それが終われば同じ会場で、昼食を兼ねた立食パーティーをするらしい パーティーって…とツッコミを入れたのは、残念ながら俺だけだった 幸い、服装は、制服だから問題無いけど と! 早く食わねーとな! 本当は味わって食べたいほど豪華な朝食を、必死になって詰め込んだ 「ごちそーさまでした!」 誰もいないけど、口に出して、手を合わせる ちなみに、同じように『いただきます』もした 「食器、このままでいいんだよな…」 家にいた時は、シンクまでは自分で運んでいたから、何となく、変な感じがした 「そのままでいいですよ」 「え」 「お粗末様でした」 入口から入ってきたのは、シェフ…のような服装の男性だった 多分、食堂の厨房の人だと思う つーか… この人もイケメンなんですけど!! 「お味はいかがでしたか?」 「あー、うまかったです」 前へ |次へ |
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