《MUMEI》

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わたしは無言で昌平の顔を殴り飛ばし、倒れ込んだ彼をゲシゲシと足蹴にした。なぜか千影も参戦し、同じように踏み付ける。


「いい気になってんじゃねー!!何度キモいっつったら、わかるんだよ!!」


「目障りなんだよ!!さっさと失せなっ!!」


千影と一緒に罵声を浴びせながら、ボコっていると、昌平は恍惚とした表情を浮かべ、もっと!もっと!!とせがんできたので、お言葉に甘えることにした。


昌平が動かなくなるまでそうしていたら、ずいぶん気持ちがスッキリしてきた。

わたしはふぅ〜!と息をつき、額に浮かんだ汗を拭うと、爽やかな笑顔を浮かべた。


「爽快〜☆」


わたしのコメントに千影も同じようにほほ笑み、だね!と頷いた。



−−−そのとき。



同じクラスの子(ブス女子)が、いきなり教室へ駆け込んできた。


「たぁいへぇんッ!!」


大声をあげるので、クラス中が彼女に視線を送る。もちろん、わたしと千影も。



………なに?


ブスが大騒ぎして。



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