《MUMEI》
一瞬でブスを蹴散らす方法
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校門の辺りに着くと、そこにはすでに女子たちが取り巻いていて、肝心の男たちの姿を確認することが出来なかった。


「義仲く〜ん!!頑張ってェ!!


「つーか、常世のヒト、ちょーカッコイイ!!」


「やばい!あたし、持ってかれそう!」


しばらくまわりをウロウロしていると、あちらこちらから、黄色い悲鳴が響いてくる。


千影は困ったように、ダメだ…と弱気になる。


「これじゃ、全然見えないよ」


わたしは数回瞬いて、千影に向き直る。


「ちょっと、待ってて」


そう一声かけてから、大きく息を吸い込むと、

目の前のメスブタどもの塊に向け、



「下がれ、下がれぃ!!」



と、ドスのきいた声で怒鳴りつけた。

一瞬にして、彼女たちはわたしを振り返る。


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