《MUMEI》
忍び寄る影
“世界進出”


それは試合後になった今も、
俺達を熱くさせた。


チームメイトは大袈裟に手を挙げて、
何やら奇妙な雄叫びを上げている。


俺も未だ興奮が治まらず、
チームメイトしか居ないコート上を行ったり来たりしていた。


そんな騒がしい中、
突然ある一言で静まり返る。


「世界大会での、
第一試合目の相手が決まった。」


「え!はやっ!!」


コーチが言うことには、
ヨーロッパや北アメリカの方ではもう既に予選を終えているとか。


一体どんな奴等を相手にするんだ。


さっき異常に胸が高鳴るのを感じた。

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