《MUMEI》

実はすっごくいいやつ。

彼女でもない私から言うことでもないけど

確かにいいやつ。

イオが好きになるはずだった

話を弾ませながら、どんどん私たちの班は

歩いていった

ところが……



「痛ったぁ!!!」



私はなんと足をひねってしまった



「姫歌、大丈夫??」



「あ、うん、ぜんぜんへい……いっ!!」



「ダメじゃん、ぜんぜん、どうする??」



イオは実に問いかけた。



「ん〜、俺、一応班長だし、お前ら2人で先に行けよ」



「わ、悪いよ!!!」



すぐさま私は反射的に答えた



「それはいいんだけどさぁ〜、大丈夫なの??」



「うん」



「そんじゃ、先行くわ」



イオとケンはそそくさと行ってしまった

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