《MUMEI》

食パンマンは、ジャムおじさんの呼びかけに半身で振り返ると、嘲るような笑みを返した。



S専務「―――… フッ …。

私を必要としてくれる、新たなフィールドにですよ…。」



A常務「なんだと…?」



アンパンマンは、その身勝手な振る舞いに、堪えていた怒りを覗かせた。



だが―――…



S専務「辞表は追って提出させて頂きます。


…では皆さん、お元気で…。」



―――… ガチャッ …。



食パンマンは会議室のドアを開けて、今まさに長年の絆を断ち切ろうとしていた。

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