《MUMEI》
そう言って
儚げに笑う彼女が
いつの間にか
赤るんできた空に
すっと
とけてしまいそうで
なんとなく
怖かった。
しかたなく
私は
「なんだよそれー」
と笑ってみせた。
あぁ、
でも今思えば
彼女の答えは
正しかったのかも
知れない。
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