《MUMEI》 …と、その結果論. ガタブルと震えていると、川崎先生は大きくため息をついて、穏やかな顔で、まぁいい、と呟いた。 「…だいたいは、わかった。なるほど、それで義仲さんは機嫌が悪いのか」 納得したように言った先生に、わたしは首を傾げた。 先生はまたため息をつき、実は、と話し出す。 「義仲さんが、もう学校には行かない、と小学生みたいなわがまま言い出してね。今朝、力付くで連れて行こうとしたら、このザマだよ」 自分の左頬を指差しながら、自虐的に言う。 …………あぁ、 義仲にやられたのね。 アイツなら、やりかねないわ。 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |