《MUMEI》 「ごほっがほっ!」 「なぁに、ルカ。怖かった?」 「ケータイ電話のウワサ話も、嫌がってたもんね」 「いっいや、ちょっとノド渇いただけ。先にファミレスにでも行かない? そっちも奢るからさ」 「いや〜ん。ルカ、太っ腹!」 「良いバイト、見つけたんだね」 「まっまあ、夜勤だからね。それに身内に紹介されたヤツだから特別なの」 「でも気を付けなよぉ。最近霧が多いせいで、変質者増えているみたいだしぃ」 「ヘンなウワサもあるからね。行く時とかタクシーでも使って行きなよ」 「うん、さんきゅっ。でも大丈夫、人気の多い所だから安心して」 心から心配してくれる友人達に笑みを浮かべて見せる。 ほんの少しの罪悪感と共に。 前へ |次へ |
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