《MUMEI》
.
「レスカ」
「ん?」
ジンがレスカの右隣りに腰を下ろした
リツは
腕を空にかざすようにして
「後でお前の名前…決めてやるからな」
フェニックスを再び放した
「その前世と来世の話…もっと詳しく、してくれないか」
ジンが真っ直ぐにレスカの碧を見つめる
リツも二人に歩み寄り、
ジンの右に座った
「う…うん、良いよ。」
彼女の頬に紅が挿した気がしたのは
私だけだろうか
「でも…その前にね」
立ち上がり
ジンとリツがそれを見上げる
「お客さんだね」
レスカが振り返ったその先には
牛の頭に人間の体の
横も縦もジンたちの2倍はありそうな
妖魔
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫