《MUMEI》
入寮式前2
「そんな目で見んなよ

同情するなら変態の相手してくれ」


俺の言葉に、四人は速攻で全力で首を横に振り、目を反らした


…チッ


チン


俺の舌打ちは、エレベーターの音にかき消された


「じゃあな」

「また後でね」

「おぅ!」

「うん」


降りる鳳凰寺と相楽


エレベーターに残る聖と皐月


「え?」


俺どっち?


「「こっちだ」よ」


俺を引っ張ったのは…


鳳凰寺と、相楽だった


やっぱり鳳凰寺は普通に俺の手を掴めていた


「ありがとう」


どうやら俺は降りるらしい


「なぁ、何で…」


ゾクゾクゾクゾク!


二人に質問しようとした瞬間、寒気がした


あー


…観音寺さんが言ってたっけ


食堂個室は、生徒会控室だって


深呼吸して、生徒会メンバーを見る


神澤はわかるよ、うん


俺に…こ、告白したわけだし


けどね


なーんで、キング…会長まで、睨んでんの?


あ、あれか


まだ、いきなり車降りたの怒ってるとか?


それなら納得


会長、特に俺様でプライド変に高いからなー

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫