《MUMEI》
入寮式前3
「高橋君、会長と知り合いなの?」


俺より身長が低いせいか、上目遣いで相楽が質問してきた


…可愛いな


「高橋君?」


首傾げても可愛い


「あ、ごめん。知り合いっつーか、昨日会っただけ」

「そうなんだ」


ホッとした感じの相楽


そーいえば、会長の…セフレ、なんだよな


やっぱり好き…なんだろうな


「おい、高橋誠。挨拶も無しかよ」

「…すみません。おはようございます…生徒会の皆さん」

「おはよう」

「おはようございます」


挨拶を返したのは、一ノ宮先輩と先生だけで


挨拶を強要した会長と、神澤は無言だった


神澤はともかく


「お前…」

「挨拶しただけです。今日初めて会った人に」


何が不満なんだよ会長は


どこまで俺様なんだ


「…覚えてろ」


何でだよ


実際つっこまなかった俺は、かなり偉いと思った


「これから一年間こき使ってやるからな」

「何でだよ」


あ…しまった


「…何だと?」

「だから、何で、ですか?

俺、全然状況わかんないんですけど」

「歩、説明」

「あ、はい!」


自分で説明しないのは血筋か?

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