《MUMEI》
入寮式中4
<まずは一年から。鳳凰寺修治君>

「はい」


生徒会役員と、一般生徒がいる食堂への扉を全開にして、鳳凰寺が歩き出す


初めて見えたそこは完全にパーティー会場になっていて、扉から生徒会メンバーがいるステージに続く真っ直ぐ道が出来ていた


鳳凰寺が歩く間、一般生徒から、生徒会メンバーに負けない歓声と拍手が起こっていた


大人気だな


<続いて、一年、相楽歩君>

「はい」


鳳凰寺がステージに着いた時点で、相楽が歩き出す


ウォー!


うん、わかりやすい


相楽に対する歓声は、体育会系のゴツイ男が中心だった


そして相楽はちゃっかり会長の隣をキープした


さて、次は…


<双子、おいで>

「「はーい」」


え、双子!?


お、俺は!?


「「お先ー」」


呼ばれた双子は二人仲良く歩き出す


三年の三つ子は和風美人だが、双子は洋風美人で、ハニーブラウン髪・茶色の目をしている


そんな双子は、拍手と歓声を浴びながら、一ノ宮先輩を挟んでステージに立った


<次は、二年、榊原(さかきばら)>

「悪いな、高橋」


俺の肩をポンと叩いて、二年五番の榊原先輩まで、行ってしまった

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