《MUMEI》 年下とのキス「なっなあ、オレ達、付き合っているんだよな?」 「えっ?」 真っ赤な可愛い顔で聞いてきたのは、半年前から彼氏彼女の仲になったわたしの恋人。 出会いは街中で、このコが逆ナンで困っているところを助けたことがキッカケだった。 そう、可愛いコ。 わたしより二つ年下の中学2年生の男の子。 年上の女の人達にしつこく遊びに行こうと誘われていて、困った顔をしていた。 だからとっさに『姉』のフリをして、助け出した。 お礼をしたいけど、この後予定があるから、後日改めて礼をしたいからと言われ、取り合えず電話番号とメールアドレスを教えた。 そして数日後、お茶に誘われた。 年下に奢ってもらうのも気が引けたが、ガンとして譲らなかった。 500円のケーキセットを頼んで、二人で楽しくお茶をした。 その後、何度か連絡をして、二人だけで遊びに行ったりした。 そして半年前、わたしの方から恋人になりたいと言い出した。 彼は今のように真っ赤な顔で、OKしてくれた。 だから恋人同士だと、わたしは思っていたんだけど…。 「そう…よね?」 「…何で疑問で返すんだ?」 「だって改めて聞くから…。恋人でしょ?」 それは間違いない。 次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |