《MUMEI》

唇が定期的に引っ付いては離れた。

 『知りたいでしょう』

『集中しなさい』

『飴ちゃん食べる?』


口の中に一粒含む。
互いの口内で行ったりきたりした舌先で転がす。

舌が上手く粒を取り出した。
『私の味じゃ不満?』

 『甘くして
頭が溶けるくらいがいい。
酔えば、勢いで話すかも』
  これが  最後





何処かに無いか、
 見落としてないか、
  転がってはいないのか
思い出すきっかけは




         死体?

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