《MUMEI》
ガチホモ先輩
『あっ総ちゃん!』

聞き覚えのある声に
顔を上げると…

『隆ーーっ!』

総一郎は、俺を突き
放し隆の元へ走る


『てっ…チェッ、何だ
よ、総一郎…』


俺と総一郎は、2年
前から一歩も進展し
ちゃいない。

いや、寧ろ後退?!
屋上での事が夢だっ
たんじゃないかとさ
え思えて来る。


恨めしく総一郎と隆
を眺めていると不意
にお尻を揉まれた。


『ヒャァァァ!!』

驚いて振り向けば…


『よぉ!相変わらず
良いケツしてんな、
世良くん!』

ソコに立つのは爽やかな笑顔の美男子。


『ガ…ガチホモ先輩


…シマッタ!アダ名
で呼んでしまった。


『あ、いえ勝山先輩
…』

慌てて言い直せば、
当の本人はケラケラ
と笑った。

『良いよ、ガチホモ
で…ホントだからな
ぁ…』

そう言ってる間も俺
の尻から手が離れな
い。

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