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《MUMEI》 『大丈夫だよ、世良 君なら。』 隆が自信たっぷりに 答えた。 『隆？』 英人は、珍しい事も あるものだと隆の顔 を眺めた。 『判らないよ、人の 気持ちは変わる物だ から…』 『ううん、世良君は 変わらずに聡ちゃん が好きだと思うよ。 だって、判るよ、僕 が一番近くで、見て 来たんだから…』 …そう、ずっと世良 君の視線を感じてた 僕が聡ちゃんと居る 間、痛い位に…あの 強い想いは簡単には 変わったりしない。 『世良君は、大丈夫 だよ。』 隆は、もう一度呟い た。 『隆、お前…なんか しっかりして来たな ？』 隆は、英人の言葉を 聞き、フワッと笑っ た。 『僕が、しっかりし て来たのは、英人の お陰だよ？英人が僕 に自信を持たせてく れるんだから…。こ んな、僕でも良いっ て望んでくれるから さ。』 前へ |次へ |
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