《MUMEI》 そしてついに全世界大会。 各国から選りすぐりのチームが、 ズラリとコートを生め尽くす。 マスコミも数え切れないほど多く、 あちこちからカメラのシャッター音やフラッシュが飛び交っている。 俺は同じチームの奴等とコートに立ちながら、 緊張しない奴なんていないんじゃないかと思った。 既に俺は心も体もガチガチで、 まるで棒人間になった気分だった。 おまけにプレッシャーもかかる。 まあ国代表なのだから仕方のないことだが、 それでも時たま腹が痛む。 するとそんな俺を見兼ねたのか、 先輩が後ろから肩を叩いてきた。 ポンポンと、二回。 大丈夫とでも言うように。 まったく大したことに単純な俺は、すぐに元気が沸いてきた。 前へ |次へ |
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