《MUMEI》

「千秋!!峰田!!」


クロがベンチから指示を送る。


(お…俺ぇ…?)


2・3枚目は峰田、


千秋に託される。


裏をかいて右45やセンターが来ることも視野に入れ、


ユキヒロと椎名を逆側の2・3枚目に置いた。



























「椎名?」


「ん?」


「何であのタイミングでカバー入れんの?」


「あぁ…


それは簡単。


お前が抜かれるのがわかってたから。」


「…は?」


「だってお前動き固いもん。
さっきの試合とは大違い。」


「ゔ…」


「もったいね…」


「え…?」


「猪狩さん抑えた時のお前はこんなもんじゃ…」


「ピッ!!」


審判の笛が鳴る。


ポストがボールを出す。


当然相手は、














『こんなもんじゃなかった。』














千葉だ。

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