《MUMEI》

(どうする…?
どうする…?)


村木の不安を知らず、


先のプレーと同じ位置に付く赤高ディフェンス。


「ナイスディーだったぞ千秋!!」


「はい!!」


だが…













「村木さん!!」













「?」


ディフェンスに付く千秋が村木に話し掛けた。


「すいません!!
今度はちゃんと抑えるんで!!」













(何…
言ってんだこいつ…?)













「くくく…くはは…」













「え!?」
「は!?」
「嘘っしょ…!?」













村木は、


笑った。


それは、


誰も見たことがない村木の笑顔だった。


そして村木は、














(わかった…


わかったよ恭介さん…


俺の負けっす。


こいつらなら…


確かに信じられます…)











ポケットから、


ヘアバンドを取り出した。

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