《MUMEI》

あれはそう…


秀皇大学の練習会に呼ばれて、


その為に全員で練習をしてた時だったな…



























「はぁ…はぁ…」


「よう村木。
おつかれさん。」


「…」


外練で走り疲れ、


皆と少し離れた場所で座る俺の隣に、


飲み物を持った恭介さんが座った。


「キーパーだからって走り疎かにすんなよ〜。


基礎体力はどのポジションにも共通して必要なもんだからな。」


「…」


「愛想わりぃ〜なぁお前。
師匠が話し掛けてやってんのに。」


「誰が師匠だ…」


「くはぁ〜!!
かわいくね〜!!」


「ふん…」













別になんてことない、


普段の俺だった。














「…つ〜か村木?」


「…」


俺は黙ったまま恭介さんを見る。


「前々から言おうと思ってたけど…
お前髪長すぎ。」

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