《MUMEI》 チャラ男とのキス男女平等、怖いもの知らず。 ある意味無謀と言えるのが、アタシという存在。 …そう、それを一番後悔しているのも、アタシ自身。 「ね〜ねぇ、付き合おうよぉ」 ぶちっ★ 「い・や」 笑顔で否定。自分でも眼が笑っていない自覚がある。 目の前にはチャラ男のにやけた顔。 コイツ…ホントにしつこい。 元々アタシは人を差別しない。 周りに流されたりしないタイプだ。 だからいろいろとぶつかってきたけれど、負けん気と武道で鍛えた体で乗り越えてきた。 高校に入ってからは、みんな大人になって安心して過ごしていたのに…。 元は別のクラスにいたコイツに、何故か懐かれてしまった。 見た目だけは良いコイツの周りには、たくさんの女生徒がいた。 まあいろいろあったけど、いつものようにやり過ごしてきた。 だから周囲は大人しくなったのに、コイツときたら…! 何度断ってもしつこく誘ってくる! 「アンタもいい加減にしたら? アタシ、別にチャラ男はキライじゃないけど、恋愛対象にはならないの」 「はっきり言うところ、オレ、好きだよ」 …軽い。 次へ |
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