《MUMEI》 就職活動中の二郎は中々、内定が決まらず苦労した。 見てるこっちがハラハラするくらい虚ろで、普段絶対話し合わない俺と乙矢だったが、その時ばかりは週5くらい連絡していた。 「社長が二郎のこと話して掛け合ってくれたから、履歴書送ってくれってさ。」 乙矢と連絡取りすぎて嫉妬に燃えたきいさん(社長)の案だった。 そして事務や社員としてではなく、二郎は何故か面接でそのままオーディションを受ける流れになり、めでたく高遠光が看板俳優のプロダクションに俳優として所属することになった。 最初……俺はめでたく思えなかったが。 前へ |次へ |
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