《MUMEI》 . 決意を秘めた目で春蘭さんを睨みつけると、彼女は眉を吊り上げて、わたしに背中を向けた。 「…OK!わかったわ!!」 苛立ったように言いながら、彼女はわたしと距離をとる。そのまま立ち去るのかと思っていたら、 突然、振り返った。 長い黒髪がふわりと舞う。 彼女は燃えるような激しい目つきで、わたしを睨みつけた。 「頭の悪いひとには、なにを言ってもムダね!よくわかった!!」 叫びながら、春蘭さんは持っていた銃を、わたしに向けた。 銃口は、わたしの眉間にロックオンされている。 周りにいた男たちは、少し慌てた様子で、彼女に中国語でなにやら話しかけたが、彼女は彼らを睨みつけ、黙らせた。 彼女はわたしの方を見ると、シニカルに笑い、呟いた。 「安心して、一発で終わらせるわ。痛みも感じないようにね」 …………マジですかッ!? . 前へ |次へ |
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