《MUMEI》 . わたしは慌てて、ちょっと待ってよ!と叫ぶと、彼女はノー!と返した。 「話し合いは終わり。わかり合えなくて、とても残念だわ」 ゆったりとほほ笑んだ春蘭さんの表情は、 どんなときよりも美しかった。 「…あの世で後悔するのね」 彼女の指が、ゆっくりと引き金を引いていく。 …………ウソ! マジで撃ち殺す気!? そんな、 そんなこと………。 逃げようにも、恐怖で足がすくんで動けない。 わたしは呆然と春蘭さんを見つめていた。 彼女は極上のほほ笑みを浮かべ、 「…………サヨナラ」 と、呟いた。 . 前へ |次へ |
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