《MUMEI》

「遅い!」


グレイドが俺の側へ舞い降りて来た。


「もっと速く動かすんだ。」


「速く……。」


バサバサバサ……。


「そうそうその調子で更に速く。」


「はい。」


バサバサバサバサバサバサ……。


「よし、じゃあ最後に風を蹴るようにして、
思い切り羽ばたけ。」


「はい。」


バサバサバサバサバサバサバサッ!!


最後の一振りに力を込めた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫