《MUMEI》
言葉
祐太からの

「人生で一度もらえるかどうかの言葉をありがとう。すごく嬉しい。」

この返事で私たちは始まった。


実はこの時、私たちにはお互い付き合っている人がいた。

はたから見れば、これは浮気だ。

でも、そんな事実さえ私たちには見えなくなっていた。

少なくとも、私には見えなかった。

だって、祐太がくれたこの言葉こそ、私にとって一生に一度の大切な言葉になったから。



ねぇ、祐太は覚えてる?

私は、あの時のあの幸せな気持ちを忘れたことないよ。

あんな幸せ感じたこと初めてだったから。

忘れられないよ。

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