《MUMEI》 手紙私は理科室からプリントを抱えて教室へ戻った。 先生はあの後からいつも通りの対応をしてくれた。 『いつでもこいよ』って言葉がすごく優しかった・・。 私の頭の中は本当に先生ばっかりだなぁ・・。 先生の声も髪型もスーツも・・指先も・・顔も・・全部好き・・。 「あぁ・・何ですきになっちゃったんだろ・・」 あっ―。 プリントの上においてあった小さな紙が落ちた・・。 「何これ・・」 『夜遅くに電話して? 080−×××・・』 「これ・・先生の字・・」 ヤッタ―!! 番号ゲットだぁ。 10時半―。 「プルルル」 「はい・・もしもし?」 「先生・・ですか?」 「電話・・返してくれたんだね・・ありがとう」 「いえ。あの・・何で」 「分かんないの?」 「えっどういうこと・・ですか?」 「・・好きだからだよ」 「えっ・・・」 「城所のこと・・」 「本当ですか・・?」 「ああ。その代わり約束して」 「何をですか?」 「番号知ってることを誰にも言わないこと・・携帯に番号登録する時には絶対他の人の名前で登録すること、学校では先生って呼ぶこと、2人のときは・・・・・」 「ん・・?」 「純って呼んで」 「うん・・わかったよ」 「それと・・1ヶ月に1回は学校外で逢うこと・・敬語は学校外で二人でいる時は使わないこと」 「うん・・嬉しい・・」 「後・・コレが最後・・ずっと好きでいること・・」 「ぅん・・ぅん・・分かった」 「約束しろよ・・絶対」 「ぅん」 何か嬉しくて涙が出てきちゃったよ・・。 前へ |次へ |
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