《MUMEI》

おむすびマンは、そのことを悟るとガックリと頭を垂れた。



すると――…



かび1「誰が寝ていいと言った!?かびー!」



―――… ガンッ!



かびるんるん1号は、失意に追い討ちをかけるように おむすびマンの横面に拳を叩き込んだ…!



おむすび「うぐッ!!」



地獄のどん底に落とされた おむすびマンは、殴られた直後の朦朧とした意識のなかで、一人の人物の顔を思い浮かべる――…




(…小むすびマン……。)



それは、妻を亡くしてから男手ひとつで育てた一人息子……小むすびマンの生意気そうな笑顔だった。

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