《MUMEI》
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「ね?」
レスカの微笑みの背後に、死神が見える気がして
リツは眼を擦った
ジンが(心なしか)おずおずと訊く
「…レスカの属性は?」
レスカは上唇を引き入れて
振り返った
「闇。だから…」
先ほどより一段と長く、そよ風が吹いた
「時々、自分に歯止めが利かなくなるかもしれない」
レスカが俯いた
「…そのときは」
言いながら、ジンがレスカに歩み寄る
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