《MUMEI》

「なぁーに授業サボってるのかな?」


さっと影がさして、彼女の黒い髪が覆いかぶさってきた。


「いや、こんな晴れた日ですから?」


そう言って、わたしは立ち上がった。


そして


「わたしは、ここであんたに『永遠』を教えてもらった気がするよ。」


彼女は、いきなり言ったあたしにびっくりした顔をしたけれど、すぐに分かった顔をして「ふふ。」と笑った。


そして、二人で
蒼い空を見上げた。


あの時と変わらない


永遠の蒼い…



空。

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