《MUMEI》

(14分…


だいたい半分終わって1点差…


流れは今ウチに来てる。


悪くない。


このまま流れに乗れればウチの勝ちだ。)


赤高の勝利。


それはベンチに座るクロだけでなく、


試合を見ていた他校の選手たちにも予感させた。


しかし、

























「まずいな…
点が取れない。
何焦ってんだかあのバカたち…」


「でも赤高上手いすよ。
今日やったチームの中では群を抜いてます。」


「ま…
確かにな。」


ため息混じりに海南の監督はそう言い放つ。


「古賀。」


「あい?」


「行け。」


「や〜っとすか…
ちょっと待ちくたびれましたよ。」



























「せんぱ〜い。
交代っす〜。」


「ん…」


海南高校2年。


センター古賀久司。


コートへ。


(来たか…)

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