《MUMEI》

「律斗って、絵本好きなのか?」

部屋に絵本たくさんあった……。


「篠さん、よく寝る前に読んでくれたんだよね?」


「父さんは画集とか集めるの好きで、絵本もその延長線上で趣味の共有だって言ってた。」

二郎にはちゃんと反応してくれるよな……俺にはまだ防戦だ。


「そうだ、律斗、七生って朗読凄いんだよ。俺なんかより七生活に読んでもらえばいいよ!」

二郎に見えない角度で思い切り嫌な顔した!


「いいさ……俺の本気を知ればいいんだ!勝負!」


「なんで勝負なのさ。」

二郎には分かるまい、勝負に理由なんて要らないのだから。

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