《MUMEI》

おむすびマンの頭は、踏み潰されたおむすびのように、その形をひしゃげさせてゆく。



そんな時―――…



バイ菌「もういい…。


…そのくらいにしておけ…。」



その時、かびるんるん1号の傍らに居た、もう一人の人物が口を開いた。





―――… ジャリッ … ジャリッ ………



コンクリートの床面に散らばる砂埃を踏みしめる靴音が背後から近づいてくると…



その男は、ヌッと おむすびマンの視界に顔を出した。



バイ菌「こんな酷い真似をして済まなかったな…。」



一見、優しげな口調で語りかけてきたその男は―――…




…広域指定暴力団バイキン組・組長……





…バイキンマンだった。

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