《MUMEI》

バイキンマンが煙草を咬えると、かびるんるん1号がサッと火をつける…。



―――… ツウゥ …っと吸い込んだ煙は、囚われの男に吹きかけられた。



バイ菌「その圧縮ファイルの中身が何なのかは、だいたい判ってる…。


…本当はセキュリティの解除方法なんて、どうだっていいのさ…。」



おむすびマンは、そんなバイキンマンの発言に絶句した。



ハッタリを咬ます前から、手の平で踊らされていたことに気付いたからだ…。



バイ菌「俺達が恐れるのは、圧縮ファイルの中身が世に知れ渡ることだけだ。


お前が、俺達の知らない誰かに圧縮ファイルを渡していないか、拷問にかけて吐かせるつもりだったが…


どうやら時間の無駄だったようだな…。」



バイキンマンは、ボコボコに凹んだ おむすびマンの顔面に紫色の鼻を近づけ、臭い息とともに吐きかけた。

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