《MUMEI》















「え!?何で!?」


「…うるせぇ。」


「やだッ!!
別れたくない!!」


「うるせぇよ!!


このまま引き下がれる訳ね〜だろ!!


あのチビが俺より上なんて認めらんね〜んだよ!!」




























それから、


久司が練習をサボることはなくなった。


プライド。


エゴ。


同じセンターとして、


プレースタイルが違う俺と久司に共通してあるのはその2つだった。


久司は45になることを拒み、


俺の控えになった。


おかげで俺たちの最後の中総体は3回戦敗退。


俺たちは1度もベストメンバーで戦うことなく、


中学最後の夏を終えた。

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