《MUMEI》 バイキンマンは鋭い眼光で、再び囚われの男の目を覗き込んだ。 バイ菌「もう一度だけ聞く…。 この圧縮ファイルを外部に漏らしたりしなかっただろうな…?」 それは、僅かに残された自尊心もへし折り、心の隅々まで見透かされるような眼光だった。 おむすび「――――…。」 おむすびマンは、せめて意図を読まれないよう黙り込むことしか出来なかった。 バイ菌「――…フッ…。 …以外と強情だな? …となると……本当に漏らしてないか… …あるいは……。」 バイキンマンは、低い声で唸りながらクルリと背を向けた。 なにかしらの真意を読み取ったような含みを匂わせながら――… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |