《MUMEI》

めちゃくちゃウキウキしている由香理に引っ張られ下駄箱まで来た。


「こーゆー買い出しって、なんかワクワクするよね!」


由香理は相変わらずご機嫌だった。


「塚さー…ヒーヨーまでどうやって行くの?
意外に距離あるよね?」

「…歩き…?」


いや、疑問系で返されても…


「歩こー歩こー♪」

「却下します。」


あたしはずばっと言った。


「えー!!」

「やだよ、歩きなんて。疲れる…」


あたしはクラスに帰ろうとした。

その腕を由香理に掴まれた。


「じゃ…じゃあ、クラスの人にチャリ借りよう!」


チャリかー…
チャリなら行ってもいいかなー…


「いいよ。チャリなら行っても。」

「やったぁ☆」


由香理は嬉しそーにクラスまで戻っていった。

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