《MUMEI》

―――… カチッ …。



小むすびマンは、マウスを動かしてスクリーンセーバーを解除する。



父親からメールが届いてないか確かめようと、先ほどから何度も繰り返している動作だ。



しかし待ち続ける着信件数は、一向に増えないままだった。



小むすび「ハァ…。」



小むすびマンは、不安に暮れる溜め息を洩らした。



受信メール一覧の一番上には、父親から送られてきた最後のメールが保存されている。



そのメールの文末には、次のような文章が綴られていた――…



(メール文)『このことは絶対に他人に話しちゃダメだぞ。


もしオレが帰らなかったら、そのデータを持って警察に行くんだ。


…頼んだぞ…。』

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