《MUMEI》 灯りを落とした部屋のなかに、青白いディスプレイの光だけが、小むすびマンの顔を照らしている。 それは、父親が失踪した理由を送られてきた圧縮ファイルから見つけ出そうとする、真剣な表情だった。 ―――… カタカタカタカタッ! 天才ハッカー……ファルコンの指先は、軽やかにキーボードを叩く! すると世界中のコンピュータから、解析の終わった圧縮ファイルの断片が次々と返送されてきた。 小むすびマンは、それを時系列順に繋ぎ合わせ、音声データとして再生してみる…。 すると―――… *「バ(zizizi…)キン(zizizi…)だ…。」 ノイズだらけの音声のなかに、微かに低い男の声らしき声がスピーカーから響いた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |