《MUMEI》 「アナタへの招待と、ボクへの挑発ってところでしょうか?」 「アンタも犯人の視野に入っていると?」 「この料理を見れば、そう思いますよ。全部、ボクがヒミカに作ろうと思っていたものばかりですから」 キシは少しイラ立っているようだった。 「いいじゃないですか。受けて立ちましょうよ。犯人の挑戦に」 「キシ…」 「犯人のアナタへの気持ちもムカツキますし、ボクへの挑発も腹が立ちます。二度と立ち上がれないよう、叩きのめさなければ」 …アタシはもしかして、相談する相手を間違えた? しかしキシはそんなアタシの思いをよそに、一人燃えていた。 「さて…では行きますか。ボクらの学校に」 前へ |次へ |
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