《MUMEI》
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リツは慌てた様にジンに駆け寄った
ジンが言う
「…そのときは、俺たちが止めるさ」
今度は明らかに、レスカの頬が染まった
「ン〜…」
リツは、不満そうに唸った
「…それが俺たちの、勤めだから」
このジンの言葉で幾分かレスカの紅が薄れた
「…そう、だよね」
「…レスカ、さっきの話…」
「カーサ村に、向かいながらで良いかな?」
「ああ。その村は…?」
レスカが歩き出す
「こっちだよ」
ジンは少し遅れて右後ろを歩く
リツは二人を5歩ほど遅れて、
ダルそうに追った
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