《MUMEI》

バタ子「わ…私をどうするつもりなの…?」



そう問いかける目は、涙と一緒に恐怖を滲ませている…。



バイ菌「クククク…。」



だがバイキンマンは、そんな怯えた声の質問を軽く聞き流し、鼻でせせら笑うだけだった。



バイ菌「おい…。」



運転手のかびるんるん2号に命じると、ベンツはバイキンマンとバタ子を乗せて静かに走り始める。



血のように赤い光を放つテールランプが、深夜の大都会へと消えていった…。



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