《MUMEI》
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三人は、歩いていた
レスカは天を仰ぎながら歩みを進める
「前世はね、有るんだって」
「前世…」
「今から五年前、完璧に他国の人間と一致する記憶を持った子供が発見されたの。
その子はその国の言葉も話せた」
レスカはそらで環を描くフェニックスに手を伸ばした
「…もちろん、子供とその他国人の間には何の交流も、情報漏洩もなかったんだ。…私が分かるのは、それだけ」
「…不思議だな」
「それしか言いようが無いよね」
レスカは微笑んだ
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