《MUMEI》 やっぱりガキね。 でも好き。ガキのコイツが大好き。 「ちょっちょっと、苦しいって」 「あっ、ゴメン」 ちょっと夢中になり過ぎたみたい。 離してやると、ぜ〜ぜ〜息切れをしていた。 「ったく。ちょっとは手加減しろよ。体格差とかあるんだからよ」 「…分かってるわよ」 アタシはコイツより頭一つ分、大きい。…何気にへこむ。 「…なあ」 「何よ」 顔を上げると、いきなり肩を捕まれ、ベッドに倒された。 「きゃっ! なっ何すんのよ!」 目を開けると、真剣な表情のアイツがいた。 それでも何か言おうと口を開くと…。 「んぐっ…!」 噛み付かれるように、キスされた。 唇が合うどころか、歯や舌まで…。 「んん〜!」 あまりの荒っぽさに、バタバタと暴れてしまう。 「ちょっ、やめっ…!」 顔を横に向けて逃げた。 そして脇腹に蹴りを入れた。 「んがっ!」 「いきなり何すんのよ!」 アイツの体を壁にぶつけて、アタシは起き上がった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |