《MUMEI》 彼氏の顔が、紅葉以上に真っ赤になった。 「ふふっ。可愛い」 わたしはそんな彼氏に微笑みかける。 「大好きよ」 「うっうん。僕も好きだよ」 「ううん。きっとわたしの方がもっと好き!」 「ええ〜?」 戸惑った彼氏に、わたしは抱きついた。 「ずっともっと大好きよ!」 「〜〜〜っ! あ〜もうっ! 僕だって大好きだってば!」 強い力で抱き締め返され、熱がまた上がる。 季節は秋だけど、わたし達の熱はまだまだ冷めそうにない。 前へ |
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