《MUMEI》

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車は小一時間ほどかけて、バイキン組の事務所がある日暮里に到着した。



かび2「降りろ。かびー。」



バタ子「ハァ…ハァ…ちょっと…待って………。」



新宿から日暮里までの道中、バイキンマンから受けた凌辱によって、バタ子は腰が立たなくなっていた。



バタ子は、かびるんるん1号に支えられながら車から降ろされる…。



そこは古びた雑居ビルの地下駐車場だった。



かびるんるん2号は、駐車場に面した鉄の扉を開いて、ビルの地下フロアに入ってゆく。



バタ子は後に続くよう、かびるんるん1号に背中を小突かれた。

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