《MUMEI》

バタ子が薄暗い通路を奥へと導かれるように、フラフラと歩いていると――…



バイ菌「オレは、お前との約束を守ったつもりだ…。


お前がジャム食品への復讐を果たすまで、黙って静観するという約束をな…。


…違うか?」



バイキンマンは低い声で問いかけた。



バタ子「…ぃぇ……。」



バイ菌「なら、黙って姿を消すのはルール違反じゃないのか…?」



バタ子「…はぃ…。じゃなくて……い…いぃぇ…。」



しどろもどろに返事をするバタ子がいた…。



快楽が冷めた後に襲ってくるのは、極限の緊張と恐怖だけだった。

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