《MUMEI》 親愛なる朝、好きな人が隣に居るというだけで安心する。 「おはよ、じろー……」 ぎゅっとしてやる。 「いだい……」 あれ?……二郎、ちょっとミニマムになった? 声も…… 頭から腰にかけて、まさぐり確認する。 「ご飯出来たよ〜。起きてください。」 戸口に二郎が立っていて、寝ぼけてた自分にうんざりした。 腕の中では律斗がもがいている。 律斗が俺達の眠っている間に侵入してきたらしい。 「律斗……一人で寝れないのか?」 妙にすまして朝食を召し上がる律斗が腹立たしくて、厭味の一つでも言いたくなる。 「バカオこそ、ジロー抱いてないと寝れないのか?」 この、減らず口め。 「朝から喧嘩しないの。」 二郎に一喝された。 「そうそう、二郎、新しいマネージャーどんな人?」 「まだよくわからないけどいい人だよ。」 「……会っていい?」 うおお、言ってやった! 前へ |次へ |
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