《MUMEI》

その時1年5組の教室のドアがガラッと開いた、生徒は一斉にドアの方を見た。


雹里も誰だろうと言う感じで見たが、窓側の席のためしかもドアの周りには人の塊が出来ていたため誰かは見えなかった。


「みんな!!」


明るく元気な声が静かな教室に響いた、その瞬間みんなの緊張が倍増した。


「文化祭の出し物演劇に決まりましたっっ!!」


その瞬間、教室は歓喜の声に包まれた。


その時雹里の小さな肩を誰かがポンッと叩いた。

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